広範囲熱傷の弊害
久し振りになります!
仔犬を家族に迎えて色々と忙しくしてました。
そんな中思いもよらない事がありまして…
朝起きると気分が悪く立ち上がるとフラフラしました、取り敢えず体温を測ると37.5度
立ってられないので横になったまま3日が経ちましたが体温は上がる一方でした…
4日目には39度まで上がリしんどくて我慢できずに病院へ、インフルエンザは陰性
取り敢えず熱冷ましと抗生剤をもらい飲みましたが、熱は下がらず、なおかつ尿が真っ
赤に染まり、ヤバいと思い救急車を呼んで病院へ搬送してもらいました。
病院で色々検査を受けた結果は、腎盂腎炎でした。結構ヤバかったみたいで、もう少し
で敗血症を起こすとこですよと言われました。
入院して抗生剤と熱冷ましを点滴しましたが3日熱が下がらず4日目にやっと下がりま
した…汗腺が殆ど無いため汗が出ず熱が下がらないのです。
結局一週間入院しました。現在も頭と顔に汗が滲むくらいなので気を付けないと病気に
よっては致命傷になるなぁ…と途方に暮れる今日この頃です。
3年が経ちました。
被災して3年が経ちました、現在の身体の状態を書いてみます。
まずは上半身、両腕は筋肉が付いてきて皮膚が少し突っ張ってます、後残り少ない元の皮と皮膚移植をした境目の部位が分厚くなっているのですがそこの皮がめくれてきました…脇腹は相変わらず突っ張ってます、ケロイドになってる胸や肩、お腹には時々蕁麻疹がでます、これは形成の先生によると身体が熱をもった時汗をかこうとしても汗腺が潰れてるため蕁麻疹が出てるのかも、との事です。
下半身は、今年の春にしてもらった手術のおかげで股関節が随分広がるようになりました、でもこちらも筋肉が付いてきて特に膝を曲げる時太腿全体の皮が突っ張ります。足首は相変わらず力を抜いてると立ち上がる時後に倒れそうになる為準備運動が必要です。
ひと月前に高熱が続き薬を飲んでも熱が下がらないので救急搬送されました、診断結果は腎盂腎炎との事、一週間入院しましたが汗が出ないので中々熱が下がりませんでした。退院してから三日目両足が真っ赤に腫れ痛くて立てなくなりました。丁度定期検診がありましたので診てもらうと感染症との事…一週間点滴に通う事に…足先は血行が悪い為腎盂腎炎の原因となった菌が抗生剤を逃れて繁殖したのではないかとの事でした。
とまあ3年も経つのに色々ありまして…つくづく火傷と言う怪我の治癒には時間が掛かるなぁ…と
自分の身体なので微妙な違いが解りまして、下半身より上半身の方が動きがスムーズだと感じます。皮膚の状態も上半身の方が良くなってる気がします。やはり心臓に近い部位の方が血行が良いため治りが進む様で、下半身は元よりダメージが大きい為中々治癒が進まない様ですね。先生からはなるべく足を心臓よりも高くして置くようにと言われました。
どこ迄回復するか最近では楽しみ!?になってきました。もっともっと回復するように努力したいと思ってます!
■
今回は治療について書いてみます。
あなたは火傷をした事はありますか?いつまでもピリピリしたり、水疱が出来たり、中々完治しないと思います。3度熱傷の治療はまず傷んだ皮膚の除去手術である、デブリドマンと言う手術が行なわれ、並行して毎日傷口をタワシで擦る処置が行われます…
僕の場合5回デブリドマンを受けました。タワシで擦る処置は激痛を伴うので痛み止め+麻酔が処方されていました。
毎日の処置は主治医の先生の他5人以上の先生や研修医によって一時間以上もかけて行われました。
最初の頃はICUで2ヶ月近く入院しその後HCUに転棟しほぼ一年お世話になりその後一般病棟で2ヶ月入院しました。
その間ICUの2ヶ月とHCUの最初の2ヶ月は意識が朦朧としており現実と悪夢の区別がつかない状態でした。中々酷い悪夢の連続で今思い出してもゾッとします…
後で聞いた話では、痛み止めはほぼ麻薬で麻酔も幻覚を見るらしいです。結構楽しい夢を見る人が多いけどシシオさんは悪い方に入ったみたいだね、と看護師さんに言われました。
ICUの最初の頃は、全身の85%の皮膚が無くなったおかげでリンパ液や血液が心臓から出ていったきり戻って来ないので、血圧が昇圧剤を限界まで入れて60しか上がらずその為心拍が150以上になり、この頃先生からは、心不全、腎不全、ショック死、感染症どれで死んでもおかしく無いと言われてました。
意識が朦朧としてる頃、見舞いに来てくれていた身内の人間に結構な暴言を吐いていた様で申し訳ない気持ちでいっぱいです。
あなたの身内の人が全身麻酔の手術をした後で人が変わったようになるかもしれませんが、それは薬によるものなので気にしないようにしてくださいね。しばらくして薬が切れたら元に戻りますから。僕の場合は頭の中がはっきりしてきたのは入院から5ヶ月後のことでした。