shishioburn’s diary

全身の85%に3度熱傷を負った私の記録です

今回は治療について書いてみます。

あなたは火傷をした事はありますか?いつまでもピリピリしたり、水疱が出来たり、中々完治しないと思います。3度熱傷の治療はまず傷んだ皮膚の除去手術である、デブリドマンと言う手術が行なわれ、並行して毎日傷口をタワシで擦る処置が行われます…

僕の場合5回デブリドマンを受けました。タワシで擦る処置は激痛を伴うので痛み止め+麻酔が処方されていました。

毎日の処置は主治医の先生の他5人以上の先生や研修医によって一時間以上もかけて行われました。

最初の頃はICUで2ヶ月近く入院しその後HCUに転棟しほぼ一年お世話になりその後一般病棟で2ヶ月入院しました。

その間ICUの2ヶ月とHCUの最初の2ヶ月は意識が朦朧としており現実と悪夢の区別がつかない状態でした。中々酷い悪夢の連続で今思い出してもゾッとします…

後で聞いた話では、痛み止めはほぼ麻薬で麻酔も幻覚を見るらしいです。結構楽しい夢を見る人が多いけどシシオさんは悪い方に入ったみたいだね、と看護師さんに言われました。

ICUの最初の頃は、全身の85%の皮膚が無くなったおかげでリンパ液や血液が心臓から出ていったきり戻って来ないので、血圧が昇圧剤を限界まで入れて60しか上がらずその為心拍が150以上になり、この頃先生からは、心不全、腎不全、ショック死、感染症どれで死んでもおかしく無いと言われてました。

意識が朦朧としてる頃、見舞いに来てくれていた身内の人間に結構な暴言を吐いていた様で申し訳ない気持ちでいっぱいです。

あなたの身内の人が全身麻酔の手術をした後で人が変わったようになるかもしれませんが、それは薬によるものなので気にしないようにしてくださいね。しばらくして薬が切れたら元に戻りますから。僕の場合は頭の中がはっきりしてきたのは入院から5ヶ月後のことでした。